レザボア・ドッグス
どーも!バサランティーノでござんす!
調子こいてブログ始めたのに仕事に追われて2週間以上も更新出来てませんでした…かたじけないでござる。
ワンハリ観たので、ベタにタラちゃん作品ずっと観てます。
今回は畏れ多くもブログ名に使わせて頂いたレザボア・ドッグスについてでござんす!
タランティーノのデビュー作にして後世まで語り継がれるクラシックムービー!今更私が語るまでないでしょうが!若葉ブロガーなので、書きたいです!
ちなみにこの作品を撮った時のタラちゃん28歳…私今28歳…。
1992年公開
監督・脚本
キャスト
ミスター・ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)
ミスター・オレンジ(ティム・ロス)
ミスター・ブロンド(マイケル・マドセン)
ミスター・ピンク(スティーブ・ブシェミ)
ミスター・ブルー(エディ・バンカー)
ミスター・ブラウン(クエンティン・タランティーノ)
ジョー・キャボット(ローレンス・ティアニー)
クリス・キャボット(クリス・ペン)
あらすじ
ダイヤモンド強盗をする為に集った6人の悪党達。彼らは皆、ジョーという悪党のボスから仕事を貰い、素性を隠す為与えられたカラーをコードネームに呼び合う。
しかし犯行現場はあっという間にポリスメンに囲われ、計画失敗。
6人の中に犬(スパイ)がいる。誰や!?
というお話。
※ネタバレありの個人的な感想と考察
とにかくこの映画は凄くカッコいい!それ以外のことを言うのは難しいんです。
多くの男子が潜在意識の中に秘めている"ワルへの憧憬"というのをここまでクールにスタイリッシュに映像で表現されると、やっぱり衝撃を受けちゃうものです。
ストーリーは簡単で先述の通り、強盗を失敗した悪党達の中の犬探しというシンプルなもの。
ただ、やっぱりあのオープニングですよね、問題は。
コーヒー飲みながらダラダラ与太話を繰り広げる悪党達。
出たがりタラちゃん曰くマドンナのライク・ア・ヴァージンは「ヤ×マンなのにデカイの入れたらまるでヴァージンのように痛くなっちゃった歌」だと初っ端から熱弁。凄いんですよこの熱量。アメリカ定番の名曲にいきなりFUCK YOUスタイル。
タランティーノの十八番とされる所謂"意味のない会話"
これがですね、すごーくいいんですよね。
これ私が思うに、人って皆"意味のない会話"を求めてると思うんですね。
映画って限られた時間の中で目一杯情報を伝えなきゃいけないから、便宜上会話に意味をこんもり詰め込んでるけど
リアルな人生は"意味のない会話"が殆ど。だけど、"意味のない会話"で盛り上がれば盛り上がる程、人生は豊かなものになると思うんですよ、私。
友達や恋人って、それが苦痛じゃない関係な訳で。でもそこには信頼や愛や色々な深い感情があるから成り立ってるじゃないですか。
だから、それが苦痛じゃない映画って、実は物凄く人間のコアなところにタッチしてるなぁ〜と思うんですよね。
本作は男だけのそれなので、余計にその会話が硬質な感覚。
それから、この悪党達のキャラクターですよね。
漢の憧れ、任侠ギャングのミスター・ホワイトに、スネ夫感漂うネズミ男のミスター・ピンク、this is アメリカンサイコパスなミスター・ブロンド、正義の殉職ドッグ、ミスター・オレンジ。
そしていかにも悪人そのものなジョーと、ネックレス×ジャージで2代目ドラ息子を地で行くクリス(どこがナイスガイやねん太ったショーン・ペンそのものやで)
この悪党男汁エスプレッソの闇鍋ノワール、露悪的なのに驚く程クールにまとまってる。
更にこの尺の中で時系列をシャッフルして、各キャラクターの背景を紐解く形でストーリーを展開してくという斬新な手法。
二手、三手と先を行き、尚且つヒリヒリする緊張感の中にエンタメ精神を忘れないのは、映画オタクだからこそ出来る表現ですよね。
エグみの塊のようなバイオレンスからさえ旨味を抽出する彼は、さしづめ一流シェフのよう。
ハードボイルドの中に混在しているファニーさが絶妙なバランスで観るものを飽きさせないんです。
その上、劇中音楽のセンスも抜群で、オープニングのグラサンスーツ×リトル・グリーン・バッグは何度も観ても興奮します!
これぞアメリカ永久のB級!
正直、今更こんな名作の筋書きをこんなブログで書き連ねても野暮だと思うんで、ザックリしたことだけ書き殴りました。
ちょっとバタバタして更新が遅くなりましたが、ここからはタラちゃんシリーズ随時書いてきますんで、ご縁あって覗いてくれてるそこの貴方、是非また観に来て下さいなぁ〜!
peace✌︎
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ってことで、右も左も上も下もわからんまま始まったこのブログでござぁーす。
まあ、しょっちゅう映画観てるんですが、今作ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドに関しましては、待ち侘びたタランティーノの新作ってことでして。
そりゃもうこれを楽しみに来る日も来る日も猛暑の中仕事に勤しんでいたわけですよ。
まあ、安直なブログ名を見て頂ければ分かる通り、私タランティーノ大好きなんですよ。
最もタランティーノが好きじゃない映画好きなんているのか?というところではありますが…
さてさてそれでは与太話は程々に、早速本題に参りたいと思います。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
2019年公開
監督・脚本 クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー他
お手数ですが、その他の情報は各自お調べくださーい!
あらすじ
舞台は1969年ハリウッド
ヒッピー全盛期であり、愛と平和の祭典ウッドストックフェスティバルが開催された年でもありますな。
余談ですが、私この時代のサイケデリックロックが結構好きなもんで。大学生の頃なんぞは髪の毛伸ばし放題でヒッピー思想にカブれたりもしておりました。
そんでもって誰が何するかっつーと
リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はかつては"賞金稼ぎの掟"という西部劇ドラマでバズッていたものの、映画スターになれず落ちぶれ街道まっしぐらの役者さん。
クリフ・ブース(ブラッド・ピット)はそんなリックに雇われつつ、彼を精神的にも支えるスタントマン兼親友さん。
ショービジネス界の荒波の中、メンタルグチャグチャのリック。一方、いつもバッチリ堂々と、ラフでタフなライフスタイルのクリフ。
そんな憔悴気味のリックの隣に引っ越してくるのが
波に乗りまくってる映画監督ロマン・ポランスキー(ラファル・ザビエルチャ)と新進気鋭の若手女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)
☝︎ちなみにこのお二人は実在人物で、言わずもがなこの映画はシャロン・テートがカルト集団に殺害された事件が背景になっております。一方ポランスキー氏はイケナイことしちゃってギルティとなって(以下割愛)
そんなある日リックはマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)の誘いを受け、断腸の思いでマカロニウエスタン映画で再起を図る…
※以下ネタバレ込みの感想や考察
まず、一言。最mothafxxn'高な映画でした!とにかくもう、溢れんばかりの映画愛が詰まりに詰まった160分!
プリやんとブラピの初共演に、じわ〜っと効いてるアルパッつぁんの出汁。これだけでご飯3杯イケるっす。
そしてマーゴット・ロビーの美しさは言わずもがな。
私、映画オタクじゃないので気付けてないオマージュ等もあるかと思いますが、そんな中でも思わずクラった部分を紹介しようかと思います。
まず、序盤からメンタル荒みまくり、ヒステリック・リック。タラちゃん映画で言えば前々作のジャンゴでもプリやんは中々ヒステリックなところが多かった。
というか近年の彼の役ってウルウ・オブ・ウォールストリートやインセプション、シャッターアイランドなんかでもいっつも直情的な気がするんですが…
一方のクリフはトレーラーにイカちぃーピットブルと暮らしてて、気怠そうに缶詰のドッグフードをムリュっと捻り出してるサマがいーですよねぇ。そんで自分は、一連の流れを汲んでマカロニにチーズかけてムシャムシャ。このシーン、なんか好き。
というか、タラちゃん映画で何らかの食物が出てくるシーンは無条件でなんか好き。人間の業が垣間見れるんですよ、大袈裟ですが。
で、この後に登場するスタントコーディネーター夫婦ランディ(カート・ラッセル)とジャネット(ゾーイ・ベル)←彼女はガチのスタントマン!
このコンビ…デス・プルーフや〜!!ここでバチッとハートを鷲掴みに…
個人的にはブルース・リーよりもこの2人にブチ上がったもんです。
まあ、ここでクリフがブルースをブッチめるシーンはある種お約束のようで。カンフーレジェンドをスケープゴートにするあたりは流石タラちゃんっす。そもそもブルース・リーはあんなに饒舌じゃないもんなあ〜笑
一方リックは8歳の子役女優さんの前でボロ泣きしちゃったりしてもう情緒崩壊しちゃってるんですよ。
でまたこの子役さんが、女優と役者の違いについて重いパンチラインを吐き出しちゃうもんだからもう余計にリックしょーもねぇなーっていう。アル中で何度もやらかしちまうしよぉ。
かつては売れっ子だっただけに辛いよなぁ〜わかるよリック…
にしても、タラちゃん前作、前々作と最近は賞金稼ぎばっかりですなあ〜
で、こっからですね私の恋い焦がれるヒッピーコミューンの描写。
映画撮影用のセットにコミューンを築くヒッピー達。寝たきりの老人や廃屋がなんとも不穏で、愛と平和とは程遠い臭いが画面越しに伝わりましたわ。
それもそのはず、ここはチャールズ・マンソン(デイモン・ヘリマン)の庭。マンソンは実在人物であり、マンソン・ファミリーというカルト集団を率いていた教祖様みたいなもんです。まあ、日本で言えば地下鉄に毒ガスブチまけてたあの集団と、あの教祖様みたいなもんで。
享楽の時代のB面には必ずこーゆう過激派の反体制組が帝国を築こうと企んでるもんなんですな。当時はLSDという幻覚剤が見事に洗脳に役立っていて、それは日本のあのカルト集団も同じ手法を使っていたんですね。
夢も希望も将来も何も見えない哀れな若者に理解者ヅラして漬け込む悪党がいるんですよ、いつの時代も。
で、話は逸れましたが、クリフは手土産に女ヒッピーから秘密のブツをゲトッて帰ると。
でまあ、リックは何とかマカロニ効果で立て直して結婚、イタリアからアメリカへ帰国。新生活に向け、クリフと歩んできた人生にも1つのピリオドが打たれようとした。
ピリオドを打つその夜、リックとクリフは最後のパーティーでガッツリ泥酔。
ここでクリフ、寝かせていたあの日のお宝LSDの染み込んだタバコを吸引します。アルコール摂取後にアブナイチャンポンです…!
と、ここでマンソンファミリーのイカれヒッピー達が襲撃!ガンギマリのクリフ、及び愛犬ランディが圧倒的な集中力とバイオレンスで敵を完膚なきまでに37564!
正確にはリックが最後の1人をイングロリアス・バスターズさながらに火炎放射器で丸焼きにしちゃうんだけどそれもまたタマランティーノ!
リックは序盤からヒッピーに対しての嫌悪感を露わにしてるんだけど、マリファナを断るシーンが象徴するように、彼はヒッピー的な刹那主義、快楽主義とは対極のハリウッドという巨大な資本主義の螺旋階段を全力で駆け上がってる訳で、その両者の歪なコントラストがこの69年なのかなぁと。
事実この後ヒッピーカルチャーは終焉を迎え、ドラッグの流行もマリファナやLSDといったサイケデリックなものから、ハリウッドとは切り離せないコカインへと変遷を辿るんですね。冷たく速い時代の到来です。
まーた脱線してましたね。
で…
あれ!?敵が全滅!?
じゃあシャロン・テート殺すのって…まさか??
…あ!!これ、映画だ!!フィクションでいーんだよね、オチも!!
ありがとー!!タランティーノ!!
いやぁ、良かったです本当に。あっちゅー間でした。時系列イジリもなく終盤までは殆どノーバイオレンスだったんだけど、最後の最後に暴れ回って、こうオトすのか9作目は。
何しろイカれヒッピーのテックスが「ハリウッドが俺達に暴力を教えたんだ」というセリフ、クリフが若い女ヒッピーから誘われるも年齢確認をして断った事などが、周りの人物の不祥事から炎上したタランティーノの決意表明として強く心に刺さった。
大好きだったハリウッド、大嫌いなハリウッド、これでもクラえ!
な彼からの一発、私のハツを見事貫通しました。
そして、シャロン・テート目線の映画の中で映画を観るというシーケンス。凄く印象的でした。
私なんかじゃ受け止めきれない程のタランティーノの映画愛がIMAXのデッカいスクリーンから溢れまくってました。
ってことろで、これが私バサランティーノからの初投稿記事でした。
お粗末ながら読んでくれた皆様、心から感謝とリスペクト!
気に入ってくれたらまた来て欲しいです!今後もよろしくお願いします!
peace✌︎